安易な高校受験の危険性

東京都の私立高校実質無償化により、「志望校を私立高校の推薦で考える」という生徒が増えています。
非常に安易な志望校選択ですが、大きな危険性をはらんでいます。

■「実質無償化」はあくまでも、授業料だけであって上限が年額44万2000円です。私立高校では、授業料以外に入学金や施設費等で初年度50万円以上かかる場合が多いのです。

■「私立高校を推薦で」と考える生徒の多くは、中3の12月中旬に内申が出た段階で合否がほぼ決定し、それ以降は勉強から離れてしまうケースが多いです。

そうなると、高校の勉強はついて行けませんし、大学受験に必要な学力や成績を得ることはほぼ不可能です。

それに「推薦入試」ということは「受験勉強という壁を乗り越える経験」を避けるわけですから「大学受験という壁」を乗り越えられるわけがありません。

つまり、将来の就職活動に於いて、職業の幅が極端に狭まってしまいます。

これは人生における大変なリスクです。

ですから、安易な志望校選択は絶対に避け、「しっかり勉強する姿勢」を身に付けるべきです。

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