こんにちは!菅田です。
1月26日に東京都の都立高校では推薦入試がありました。
今年度は、試験当日に小論文や作文による筆記試験と面接試験が実施されます。昨年度まで実施されていた集団討論は新型コロナウィルスの感染拡大を防ぐため今年は中止となりました。筆記試験と面接試験、そして受験生の通知表の内申点をもとに合否が決まります。
その上で、当塾でも推薦入試に向けた試験対策をしていました。
先日、中学3年生の面接練習として数名の受験生を塾に迎えました。
私の役目は面接官として生徒に向けて質問を投げかけることです。そして、それについて生徒からの返答を聞き、面接を進めていきます。志望動機はもちろん、好きな教科や苦手な教科、中学時代の部活や生徒会の話などを主に聞いていきます。受験生自身の長所や短所、趣味など、個人的な内容にも触れていくことになります。
これまでも歴代の受験生に向けて面接練習をすることがありました。そのたびに思いますが、普段、授業をしている生徒と教師の関係でも、いざ面接を始めるとすごく緊張してしまい、うまく話ができなくなる生徒が多くいることです。
当塾の教師たちは、どの生徒とも比較的仲が良く、休み時間には雑談をして盛り上がることもあります。
その生徒たちがいざ「面接」を受けることになると、途端に緊張し、普段のように話せなくなるのです。それがたとえ普段から知っている教師相手であってもです。
もちろん、面接を受ける機会をほとんど経験したことのない生徒もいますし、自分の内にある気持ちをさらけ出すことにもなるので、「普段通り」とはいかないこともよくわかります。
しかし、そこを一歩踏み出す勇気を持ってほしいと思いました。
普段の授業とは違い、面接官役をしていると生徒の生の声を聞くことができることがあります。普段の会話では聞けなかったような部活動中の話や、趣味の話、学校での話など、どれも興味深いです。よく準備している生徒の話を聞いていると、こちらが感心してしまうこともあるくらいです。
その上、面接は礼儀正しく相手に敬意を示しながら話すことになりますし、「試験」としての意味合いがあるので、どうしても緊張してしまうのだと思います。また、自分の気持ちを相手に伝えるための話し方を工夫することも必要だと思います。
だからこそ、生徒たちには面接を楽しんでほしいと思います。
もちろん合否が伴うので、面接内容によっては落ちてしまうこともあります。
しかし、面接が終わった後に「色々話せて楽しかった」と言えるような面接をしてきてほしいと思います。
面接官は、基本的に初めて会う受験生たちの情報がほしいのです。
そこに対して興味を持ちたい。だから、深い内容の話をしてほしい。具体的で、耳で聞くだけで情景が思い浮かぶような話を聞きたい。
少なくとも、私が面接官であればそう考えると思います。
だから、一歩踏み出し、具体的で深い話をしてみてほしいと思いました。
緊張してしまうと思います。私が面接をすることになっても緊張すると思います。
ただ、その緊張を感じながらも、自分の考えをさらけ出す勇気を持って面接に臨んでほしいと思います。
面接官が、自分の話している内容に食いついたら勝ちです (合格できたら本当に勝ちです) 。
楽しむ気持ちをもって本番に臨んでほしいと思います。
受験生、がんばれ!