東京都の中学生が第一志望(主に都立高校)を受験する場合、万が一に備えて併願確約(第一志望が不合格の場合、受け入れてもらう制度)を確保して受験するのが従来よくある受験スタイルなのですが、最近では通知表がオール3未満の生徒は、その制度を使える学校がほとんど無くなってしまいました。それどころか、単願推薦でも「2」がある生徒は学校を選べない状況です。理由は、かつてはいろんな生徒を受け入れてくれていた私立高校が軒並み、進学校化予備校化し、成績上位者以外受け入れなくなった、または完全中高一貫校となり高校募集を停止してしまったからです。過去数年~数十年に変化してしまった学校を以下に列挙してみます。
≪かつては入りやすい高校 ➡ 現在では難易度アップ、または高校募集を停止した高校≫
- 自由が丘学園(目黒区) ●小野学園(品川区)➡品川翔英 ●東京学園➡ドルトン東京学園
- 日出学園➡目黒日本大学 ●中延学園➡朋優学院 ●青蘭学院➡青稜高校
- 東京実業 ●駒場学園 ●日工大東京工業➡日工大駒場
- 東横学園➡都市大等々力 ●戸板女子➡三田国際 ●目黒学園女子➡多摩大目黒
- 町田学園女子➡品川エトワール ●成徳学園➡下北沢成徳 ●順心女子➡広尾学園
- (私立)目黒➡目黒学院
小中学生をお持ちの保護者の皆さまは、ご自分たちの頃の状況とは大きく異なることを認識し、「高校まではなんとかなる」というお考えを改めて頂きたいと思います。繰り返しますが、通知表で2がつけばそれだけで志望校選択は非常に難しくなります。(しかし、中学校ではなかなか通知表を上げてくれない、というのも現実です)