8月6日

今年も、71回目の夏、8月6日がやってきました。
私事で恐縮ですが、私の父親は「尾糠政美(おぬかまさみ)」と申します。太平洋戦争の際、日本陸軍船舶司令部の写真班に属し、フィリピン等東南アジアでの戦いの様子を写真に収めた後、広島の原爆投下に遭遇し、被爆しました。幸いにも自らはほぼ無傷だったため、上官の命令のもと、行方不明の母親を探しながら、原爆投下直後の広島市内の光景を撮影して歩いた人間です。ぜひ、インターネットでこの名前を検索してみてください。

今年5月に、アメリカ合衆国のオバマ大統領が現職大統領として初めて広島平和公園そして原爆資料館を訪問されましたが、資料館で、私の父が涙を流しながら撮影したという被爆者の写真を大統領が見たかもしれないと思うと胸が熱くなります。様々な事情があるにしろ、この出来事は広島と被爆者にとって大きな1ページであったことは間違いないと思いますが、一方、欧州、中東、アジア等では、「また時代が繰り返されるのでは」という大変心配な状況になりつつあります。全ての人が「子供たちの未来のために平和な世界を」と願っているはずなのに。

子供たち!成績を伸ばすために一生懸命勉強することは大切です。でもそれだけではなく、他人の痛みがわかる人間、他人の幸せを本気で考えられる人間になってください。お願いします。

毎年この時期には、この想いを書かせてもらっています。ぜひご家庭で「平和」と「お子様の将来」について考えるきっかけにして頂ければ幸いです。 

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