2023年度入試の塾生の傾向 (菅田先生)

2023年度も多くの生徒が受験を経験し、新たな進路へと旅立っていくことが決まりました。第一志望校に入学することが出来た生徒も多くいますが、惜しくも希望していた学校への入学が決まらなかった生徒もいます。ただし、どの生徒も最後まで自分のやるべきことに集中して取り組んでおり、よく頑張って勉強している様子を見ていました。受験が終わってしばらく経ちますが、どの生徒も清々しい表情を見せてくれていると感じております。受験生の皆様、本当にお疲れ様でした。

【2023年度の合格実績はこちら↓】
https://asahi-juku.co.jp/results/2023-results/

今回のブログでは、今年の受験生の様子を私・菅田が感じたことを中心にお伝えします。2023年度は、受験を担当している生徒において、深沢教室の高校受験生が多かったため、高校受験の話題を中心にお伝えします。

今回の受験において、私立高校、都立高校ともに推薦入試で合格した生徒は男子が多く、一般入試で合格した生徒は女子が多かった印象を受けています。都立高校の推薦入試においては、例年、合格することの方が難しく、倍率が5倍近くになる学校も珍しくありません。都立高校を受験する場合、推薦入試を利用して入試本番の雰囲気に慣れてもらい、一般入試で合格することを目指して勉強してもらうようにしております (もちろん、推薦入試に向けた対策も実施します) 。そのため、当塾で都立高校の推薦入試を受けた生徒は全員、推薦入試の対策と並行して一般入試の対策も進めていました。

その上で、合格倍率4.28倍 (以下、倍率や合格者数などは「進学研究会」の資料を参照しています) となった雪谷高校に合格した生徒も含め、深沢教室の受験生において、都立高校の推薦入試で合格できた生徒は男子のみでした。どの生徒にも共通して言えることがあるとすれば、真面目でコツコツと日頃の勉強に取り組めており、また運動部に3年間継続して所属していたことがあげられるかもしれません。性格も穏やかで、表情の柔らかい生徒が合格していた印象を受けております。そのため、中学校の内申点もしっかりと確保できていました。

反面、一般入試においては、最終的な実質倍率が1.52倍となった三田高校、1.41倍となった駒場高校を含め、私立高校、都立高校ともに深沢教室の受験生が一般入試で合格できた生徒は女子のみでした。都立高校の一般入試は、合格倍率が高くても2倍程度となる場合がほとんどですが、それでも1問のミスが命取りになる場合が多く、特に、上位校になればなるほど、入試本番での得点をどれだけ重ねることができているかが重要となります。

これは、都立高校の男女別定員において、2022年度まで1割だった男女不問枠が、2023年度から2割へと拡大したことが影響しているように感じております。これにより、一般入試における女子生徒の間口が広がった学校も増えているようです。特に、上述した三田高校や駒場高校に加え、目黒高校や広尾高校では、募集段階では男子の方の定員を多くしていますが、実際に合格した生徒は女子の方が多くなっています。

【三田高校】
募集定員 男子:124名 女子:113名
合格者数 男子:100名 女子:141名 (女子の定員より28名多く合格)

【駒場高校】
募集定員 男子:132名 女子:121名
合格者数 男子:117名 女子:139名 (女子の定員より18名多く合格)

【目黒高校】
募集定員 男子:100名 女子:91名
合格者数 男子: 91名 女子:105名 (女子の定員より14名多く合格)

【広尾高校】
募集定員 男子:81名 女子:74名
合格者数 男子:65名 女子:93名 (女子の定員より19名多く合格)

2024年度の入試からは男女別定員の撤廃も検討されていることもあり、恐らく、この傾向はより強まっていくかもしれません。なお、都立高校の最上位に位置する日比谷高校や戸山高校、西高校においては、2023年度入試における男女差はあまり大きくなく、男女ともに成績の良い生徒が着実に上位校に進学しているようです。そのため、男女別定員の撤廃は、中堅上位校や中堅校の受験を目標にしている生徒にとって影響が大きくなりそうです。特に、これから受験を迎える男子生徒にとっては、これまでであれば十分に狙えた学校も、来年度入試からは難しくなることも考えられるため、より一層、受験に向けた対策に力を入れてもらう必要があるでしょう。

今年、一般入試で合格した生徒たちは、どの生徒もはきはきと自分の考えを話すことができ、会話の内容も深く、丁寧に勉強に取り組むことができていました。彼女たち自身が持つ課題を本人なりに把握できており、それらを克服するためにはどうすれば良いのかを塾を通して解決できる子たちでした。また、教師から言われていることも素直に聞き、それらを自身の知識として定着させるための勉強もしていました。彼女たち全員が自立した勉強ができていました。自分で考え、目標に向けて何をすれば良いのかがはっきりとしており、そこに向けた勉強に集中して取り組めていました。その努力の結果が、一般入試での合格に繋がったと思います。

以上が2023年度の当塾での入試結果から私が感じたことです。合否に限らず、どの生徒も本当によく頑張って勉強していました。中学受験と高校受験を中心に指導している身ではありますが、どのような結果であっても、ここで努力してきた経験が今後の人生で活かされると思います。私自身の意見にはなりますが、最終的にどのような大人になり、何をするかが重要だと考えております。学校名ではなく、その学校で何をしたかです。生徒たち自身が努力してきたこと、頑張ってきた経験を活かし、これからの人生でさらなる成長をしていけることに期待しています。

関連記事

  1. 冬期講習がスタート!

  2. 嬉しい報告、夢を追う若者!

  3. 中学受験についての当塾の方針①(尾糠塾長)

  4. 算数を本質から理解させる指導 ー割合編ー (菅田先生)

  5. お盆期間自習教室開放

  6. 勉強のゴールは「受験」ではありません!

最近の記事

ピックアップ記事

PAGE TOP