中学受験をお考えの保護者の皆様へ(尾糠塾長)

今年も新年2024年(令和6年)を迎えることができました。

旧年中は塾生とご家庭の皆様、地域の皆様、関係者の皆様には大変お世話になりました。
心より御礼を申し上げます。
今年も何卒よろしくお願い申し上げます。

さて、季節は受験シーズン真っただ中、入試本番が目の前に近づき、受験生と保護者の皆様は
緊張や焦り、プレッシャーの毎日だと思います。何はともあれ健康第一、規則正しい生活をして、後悔のない受験にしてください。
今回はこれから「中学受験」をお考えの保護者様にいくつか情報をお伝えいたしますので、ご参考にして頂ければ幸いです。

 

① 前提
中学受験を始めるにあたり、以下の点が整っていることが望ましいです。
これらがないと「時間とお金をかけても伸びない」という状況になりがちです。

●学校のテストで、ほとんど80点以上取れる基礎学力がある。
●40~50分は椅子に座って勉強できる集中力がある。
ルールを守れる。(時間厳守、宿題、持ち物・・・)
●ある程度、きちんとした字が書ける。ノート等に落書きをしない。

 

② 塾選び
子供によって、大手塾、個人塾に合う合わない、向き不向きがあります。お子様の性格や特性をよく観察し、お子様が元気で頑張れる環境をお選びください。

A)大手進学塾が合う生徒
・何がなんでも上位進学校のみを志望する。もしダメだったら、地元の公立中でも良い。
・塾の年間スケージュールに沿って勉強できる覚悟と体制がある。保護者もしっかりとサポートできる。
・大量の宿題、予習、復習をこなせる基礎学力、時間があり、勉強第一の生活パターンが可能。
・ハードなペースに耐えられる精神的強さがあり、ある程度大人の考え方ができる。
・担当の先生が変わっても、自分のペースを維持できる。
・塾側との面談が(ほとんど)なくても、家庭内で問題解決が可能。

B)中小塾、個人塾が合う生徒
・「上位校」というより「自分に合った学校」を選びたい。極力、公立中学校には行きたくない。
・勉強にはあまり自信はなくても、伴走者がいれば頑張ることができる。
・自分に合った学習スケジュールで勉強したい。(自由に予定を変えられる、という意味ではありません)
・担当の先生はできるだけ変わってほしくない。
・面談等を通して、塾側とのチームワークで子供を成長させたい。
・ある程度、受験勉強と他の習い事や運動との両立がしやすい。(志望校にもよりますが)

以上をまとめると、大手塾は人数が多いために個別対応は不可能ですので、統一されたカリキュラムに乗って進められる生徒、わからない問題や質問があるときにはかなり積極的に行動したり、自分で調べたりして処理できる生徒でなければ成績を伸ばすのは困難です。「大人数での切磋琢磨」が第一、個人的な問題は家庭内で解決する、という方は大手塾をおススメします。

当塾のような個人塾は、生徒一人ひとりの性格や学習ペースを考慮し、各々に適した指導を常時追求しています。さらに当塾の「集団個別」は個別と集団の良いとこ取りを目指したスタイルで、ある程度の緊張感やライバル意識を維持しつつ、しっかりと個別対応も可能です。また、それだけ教える講師のスキル、経験も必要なため、不慣れなアルバイト講師にいきなり授業を担当させることはありません。

 

③ 中学受験のメリット
「中高一貫に進学した方が高校受験の負担がなく、充実した中学校生活を送ることができる」ということは以前から言われてきましたが、近年、その傾向がさらに強くなっています。

中学受験は2教科または4教科(最近では+英語の学校も)の得点で合否が決定され、普段の勉強では偏差値重視の勉強第一、ですが、

高校受験では、一部の私立難関校を除き、中学校の通知表(内申点)で合否が大きく左右されます。そして、その内申点を確保することが最近では(当塾がある世田谷区では特に)非常に困難になってきています。まず、2021年改定の教科書が非常に難解な上に学習量も膨大、そして定期テストも思考力、表現力、記述力を問われる問題が増え、普段からしっかり頭を鍛えていない生徒は頑張っても平均点前後、通知表「3」レベルが限界。なのに、平均「3」レベルでは志望校を選ぶことはほとんど不可能。大学進学を意識した高校選びをするには平均「4」近くは必要なのです。そして言うまでもなく、中3になると一般入試対策の勉強、偏差値を上げる勉強も必要です。1年~3年まで、弱点を作らない勉強が必要なんです。

さらに、東京都の高校授業料実質無償化(予定)の影響で中堅私立高校への志願者が増えるために、今まで比較的入りやすかった私立高校も難化する可能性が高くなります。

現時点でも「中学受験の方が高校受験より入りやすい私立学校(当塾生受験実績より)」の一例を挙げてみます。
(資料はインターネット情報による)
なお、上位校人気校は中学受験でも高校受験でも難易度に大きな差はありません。

中学受験偏差値 高校受験偏差値
目黒学院(共学) 39 50~61
八雲学園(共学) 44 54~58
玉川聖学院(女子) 40 54
品川翔英(共学) 36~43 60
立正大立正(共学) 34~40 58

 

◎2024年度(令和6年度)の当塾中学受験クラスのスケジュールは以下の通りです。
〈新4年生〉算数と国語の2教科受講
パターンA)2月から受験クラスでスタート
パターンB)公立中進学クラスでスタート → 学習習慣が身につき、基礎力が問題ないと判断できた時点で受験クラスに移行。

〈新5年生〉2教科か4教科の選択
パターンA)2月から受験クラスでスタート
パターンB)公立中進学クラスでスタート → 夏休みまでに学習習慣が身につき、基礎力が問題ないと判断できた時点で受験クラスに移行。
〈新6年生〉要相談。その時点の学力、学習姿勢、志望校等を十分検討したうえ、実施可能な場合のみお受けいたします。

 

※実際の合格状況は「合格実績」のページをご覧ください。

関連記事

  1. 公立中学校の勉強(特に英語)が大変な状況です!

  2. 浪人を決めた卒業生

  3. 新中1の保護者様へ ①過去の常識は通用しません

  4. 塾選びのポイント 続き (増田先生)

  5. 中3&保護者様対象 進学ガイダンス開催

  6. 「数学」を得意教科にできたことで、高校、大学への道が拓けた!

最近の記事

ピックアップ記事

PAGE TOP