いつの時代でも、勉強ができる生徒、できない生徒がいます。
しかし、現代ほど、努力が結果に表れにくい状況。
勉強しても得点が伸びにくい状況は、過去30年間と比べても記憶にないほどです。
特に、世田谷区目黒区の中学生は。
考えられる原因はいろいろあります。
①2012年の「脱ゆとり」以降、教科書の学習量が膨大に増え(戦後最大の量)、要領の悪い生徒はテスト範囲の勉強を全て終えることができない。
②部活動に取られる時間が異常に多く、定期テスト直前や場合によっては定期テスト最中でも練習や試合を課される。「勉強したくても、練習に参加しなければ、試合に出してもらえない」というのはよく聞く話です。
③スマホや携帯に没頭し、知らず知らず勉強時間や睡眠時間が失われ、授業中も眠くて集中できないなど、悪循環の生活パターンになっている。
④テスト前やテスト最中に、家族や友達と遊びや用事で、出かけてしまう。
⑤定期テストの範囲が広いのに、同時期に大量の課題の提出が課される。
などなど
■重要なのは、①以外は「テスト勉強の優先順位が、以前よりかなり下がっている」ということです。
①のために、勉強に今まで以上に時間をかけなければいけないのに、その逆になっているのです。こういう状況では、達成感、自信、自己肯定感を失ってしまう子供が増えるのもうなづけるのではないでしょうか?
■考えられる対応策は、
①小学生のうちから、勉強の習慣づけをする。
②生活の中で、無駄な時間を減らすよう工夫する。
③テスト前は勉強第一にできるよう、家族も協力する。
いかがでしょうか?