本が与えてくれる力

子どもが幼い時、絵本や本を読んであげていましたよね。寝る前や、日中もお気に入りの絵本を持ってきて何度も読まされた、という思い出がある方も多いかと思います。                                                                          親も子も暗唱できるほど読み返したストーリーでもまた面白がったり、ほっこりしたり、可愛そうと思ったり、何度も飽きずに読んだのではないでしょうか。そうした感情を親子で共有することがとても大切な時間だったことと思います。

あさひ未来塾の教室で、国語の文章問題と格闘している子どもを見ていると、スランプになっていくら考えても答えにたどり着けない時があります。そんな時、特別大サービスで私が文章を音読します。活字を追わずに聞くことに集中すると答えに気づけることもあります。皆、黙って聞いています。目の前の問題がさっさと解けなかったけれど、今日こうして先生と物語が共有できて得しちゃったね。たまにはいいよね。私にとって教室の子どもたちとぐっと距離を近づけられる良いチャンスだと思っています。

息子が小学生の時、週に1度、学校で朝の時間に保護者のボランティアで本の読み聞かせを当番制で行っていました。2ヶ月に1度ほどの頻度で順番が廻ってきます。それを6年間続けました。                                                                 子どもたちの年齢や季節、行事などに合わせた本を選んで「子どもたちに本の楽しさを知ってもらおう、本を手にする機会をもっと増やしてもらおう」と始めました。子どもたちが5年生にもなると思春期に差し掛かる子どもがちらほら現れ始めました。お母さんの読み聞かせを聞くのなんて格好悪い、と言わんばかりの精一杯アピールで教室の後ろの方で立ったまま聞いていないふりをして聞いている、そのような子はそのままにさせてこちらはただ変わらず読み聞かせをしました。ある日、6年生に宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」を絵本で用意したことがありました。全員がきちんと座って聞いていました。そして、絵も近くで見たいのでギューッと前に詰めて、自分が思春期なのも忘れて・・・。

子どもたちはいくつになっても読んでもらうのが好きです。                                                 自分で活字を追うのとは全然違った魅力があります。                                                    一冊の本を通して他者と笑ったり、悲しんだり、考えたりする、そうした感情を共有することは、人の気持ちを思いやることにもつながるでしょう。そうした感情の共有体験が多い人ほど、心の幅も、他人への理解も広がると思うのです。

コロナ禍の冬、懐かしい絵本でも、小説でも、新聞記事でも、読み聞かせてくれるお父さんお母さんの懐かしい声をお子さんに聞かせてあげてはいかがでしょう。

(大井久美子 先生)

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