中学受験について当塾の方針② (尾糠塾長)

~公立中学校では子供が自己肯定感を維持するのは困難、自己否定の連続になる可能性が大!

中学受験を経験した生徒は学力の高低や入試の合否に関わらず「勉強するのは当たり前」「何よりも勉強を優先」という生活になっているのが普通ですが、その経験がない場合「勉強しないのが当たり前」「遊びや部活動が勉強よりも優先」という生徒がほとんどです。定期テスト直前でもです。当塾でも定期テストが近づくと、私立生からは「〇日に自習に来ていいですか?」という声をよく耳にしますが、公立中学生をテスト前補習に呼ぼうとすると「部活動があるから。約束があるから。課題が終わらないから。」となかなか簡単に予定を組むことができません。その結果良い得点が取れず一瞬落ち込むのですが、それが何度か繰り返されると「自分はバカだから。〇〇さんはどうせできるから。」と開き直ったり「受験が近づいたら本気を出すから。」と夢物語を口にします。

中3になると当然志望校選択が本格化し、ほとんどの生徒保護者がその情報収集に追われますが、ここ数年の東京の高校の合格ラインは一部を除いて驚くほどレベルアップしています。理由は高校も生き残りをかけているから。社会全体の二極化が進み、生徒の学力もできる子できない子の格差が大きくなっていますが、「できない子」が集まる学校になってしまうと志願者が減り、一挙に経営危機に陥ります。特に私立高校で顕著なのが推薦入試の合格基準をどんどん引き上げていることです。以前ですと「通知表でいくつか2がある生徒でも受け入れ、懸命に育ててくれる学校」もあちこちにありましたが、今では「オール3は最低ライン、4がいくつかないとダメ」という学校ばかりです。

ではなかなかオール3以上を取れない生徒はどんな学校に進学するのでしょうか?その答えは「都内の定員割れの都立高校、私立高校を探すか、または通信制高校への進学」ということになります。通信制高校への進学者数はここ数年、右肩上がりで増える一方です。夢や目標を持ち、しっかりとした意志があって通信制高校に進む生徒はそれなりの意味も結果も期待できるでしょうが「行くところがないから」という生徒の場合は、なかなか続きません。毎日の課題をきちんとこなしてゆく自主性が持てないからです。都立高校の二極化も激しく、今年の受験結果を見ても、各学区の下位の学校は驚くほどの定員割れを起こしています。当塾エリアの受け皿的学校は都立深沢高校なのですが、今春の受験結果を見ると143名の定員に対して入学した生徒数は54名、実に89名の定員割れ。こんな数字は過去に見たことがありません。理由は、2020年度から始まった都内私立高校授業料実質無償化とコロナ禍の都立高校の対応の悪さ。過去の様々な高校を見ても、定員割れで「誰でも入れる都立高」は生徒の質がどんどん悪くなっていき、風紀が乱れ、評判が悪くなっていきます。当然、中途退学者も増えます。

以上のような様々な要因から、当塾では「可能なら、中学受験をお考え下さい」と以前とは真逆のアドバイスをするようになりました。今の公立中学校ではこれから長い人生を生きる子供たちが「子どもらしい自己肯定感」を維持し、将来に向かって前向きに努力し続けることは至難の業、と考えるようになったからです。(続く)

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