2025年度入試が終わりました。今回はその結果から、新たに中学受験を目指そうとしているご家庭の皆様、そして既に中学受験の勉強を始めたが「このままで良いのだろうか?」と悩まれているご家庭の皆様へ向けて書かせて頂きます。
当塾の今年の中学受験生は10名でしたが、見事に志望校に合格できた生徒は8名。その8名はこの4月から新たなステージで勉強してゆくことになります。中高一貫校の勉強は決して楽な道ではありませんが、頑張れば必ず大きな成長に繋がります。今まで以上に真剣に自分を磨いてほしいと思います。
残念ながら涙をのんだ受験生もこれは決して「失敗」でも「挫折」ではありません。次の成功への「布石」です。今までの経験は必ず生きます。それは過去の多くの卒業生が証明してくれています。3年後の成功のために、今すぐにリスタートを切ってください!
中学受験の勉強を始めるうえで頻繁に問われる質問が「いつから受験のための勉強を始めれば良いですか?」というものです。生徒によってケースバイケースですから一概には言えませんが、当塾の受験クラスではここ2年で受験に合格した生徒の入塾時期は以下の通りです。(全て真実です)
小6の4月・・・1名〔合格校:サレジアン国際世田谷中〕
小5の11月・・・1名(合格校:青稜中・京華中・立正大立正中)
小5の1月・・・1名(合格校:聖学院中)
小5の2月・・・1名(合格校:麹町学園女子中)
小4の8月・・・1名(合格校:玉川聖学院中)
小4の11月・・・3名(合格校:目黒日大中・八雲学園中・東海大高輪中・多摩大目黒中(特待)・トキワ松学園中)
小4の2月・・・1名(合格校:玉川聖学院中・実践女子学園中)
小3の10月・・・1名(合格校:玉川学園中)
小3の1月・・・1名(合格校:昭和女子大昭和中・実践女子学園中)
小3の2月・・・3名(合格校:文教大附属中・トキワ松学園中・聖ドミニコ学園中・品川翔英中・目黒学園中)
やはり、入塾の時期は早めの方が良い結果が出ています。必ずしも入塾の時期=受験勉強を始めた時期ではありませんが、当塾で長く学んで頂いた方がお子様やご家庭と各講師の信頼関係も深まり良い結果に結びつく可能性が高くなります。この2年でも、5年生の3月までに入塾した生徒は全員合格しています。
【新6年生】
基礎学力や学習習慣にもよりますが、春期講習を受講後、4月本格スタートがぎりぎりのラストチャンスです。この時期から始めてスタートするなら、集団授業で受験に臨むのは実質的に不可能です。各生徒に合わせたカリキュラムを進めつつ、ある程度の緊張感や他者からの刺激を受けられる当塾の集団個別授業がベストのスタイルです。教科は算数と国語の2教科受験が時期的に精一杯でしょう。
「塾に通っているが伸び悩んでいる」という場合はご相談ください。今までの学習スタイルや基礎学力から判断し、成功への道をアドバイスいたします。場合によっては転塾を薦めない場合もあり得ます。
【新5年生】
受験に向けた学習期間の理想は少なくとも丸2年間です。ということは4年生の
2月にはスタートしたいところですし、集団授業の塾では途中から入塾した場合、既に終わった単元の学習は自分で勉強しなければなりません。その時期に当塾から大手塾に転塾しようと体験授業を受けた生徒の数名は「先生がどんどん進めるけど、さっぱりわからない」と言って困っていました。当塾の集団個別授業なら、今の時期の入塾で、4教科受験でも都立中高一貫(桜修館中)でも十分対応できます。(もちろん学習姿勢と基礎学力次第ですが)
【新4年生】
中学受験を考える場合、最も理想とするのは4年生での入塾です。多くの生徒は新しい環境で学習するペースに慣れるのに1ヶ月~数か月の時間を要します。特に「塾通いが初めて」という場合、いきなり高度な受験勉強、特に4教科の学習を始めるとなるとそれまでの学校のみの勉強とのギャップが大きすぎて拒否反応を起こし、勉強嫌い学校嫌い塾嫌いになってしまうケースが少なくありません。
当塾がおススメする最良のスケジュールは、
①4年生1学期に入塾し、非受験クラスか2教科の受験クラスでのスタート。勉強に自信がなかったり、ゆっくりペースを望まれる場合は、非受験クラスで塾の学習に慣れ、受験用ではない達成度を測るテスト(スタンダードテスト)で常時好成績を取ることを第一の目標にする
②5年生に進む段階で、それまでの基礎学力や学習姿勢を考慮し、2教科受験か4教科受験か、または桜修館コースかを選択する。
★いずれにせよ、中学受験を考える場合は、通常の授業とは別に春期、夏期、冬期の季節講習は必須とお考え下さい。家庭学習を含め、ある程度の学習量を確保しなければ受験勉強を乗り越えるだけの学力は身につきません。また、学力が不十分で、たまたま運良く合格した場合、日々の勉強についてゆくのが大変で「辛く厳しい学校生活」になる可能性が高くなり、最悪の場合、不登校や高校進学辞退という結果に陥る場合もあります。「合格すれば何とかなる」という時代ではありません。
中学受験は「高校受験の勉強を回避するためのもの」という捉え方ではなく「子どもが逞しく成長するための経験を得られる機会」とお考え下さい。「目の前の成功」にこだわるのではなく、「日々の成長」に親子で注目すれば、受験勉強は毎日ワクワクの連続になり「笑顔の受験」にすることができます。目標は「受験に合格すること」ではなく「幸福な人生を歩むこと」で、日々笑顔で成長する人は無敵なんです!