ご存知の通り、「大学入試改革」の目玉である大学入学共通テストが行われましたね。
特に英語は大きく形式が変わると話題になっていました。
主な変更点は以下の4点です。
・リーディング200点+リスニング50点→リーディング100点+リスニング100点に
・リスニングの再生が、前半1回後半2回
・発音、アクセント、並び替え問題がなくなる
・問題文も含め、全て英語になる
中学英語を担当している私も英語教育の方向性を探る意味で、久々に解いてみることにしました。
センター試験(知識、技能を問う問題)から共通テスト(思考力、判断力、表現力を問う問題)に変わったわけですが、
まず問題を見て感じたのは、文章量と資料の多さです。
(ふだん中学英語ばかり見ているから、という理由もありますが・・・)
出題内容は
ショートメールのやりとり、ファンクラブの案内、旅行代理店のウェブサイト、スポーツの安全性、甘味料についてなど様々な分野からの出題でした。
パッと見、TOEICに似ている印象。
しかし読んでみると、文章自体はさほど難しくは感じません。
語彙レベルも高くなく、読みにくいものではありませんでした。
ただ、本文や資料を見比べなければ正解にたどり着けない問題が多く、一問一答形式の問題がないため、疲れました。
イギリス英語が使われている問題もありましたね。違和感はありましたが、解くのには問題ないレベルです。
端的に言えば、英語力そのものではなく「英語で書かれている情報を素早く処理する力」が問われているという感想です。
もっと素直に英語力を問う問題にすべき、という意見もあるようですが、個人的には情報社会の今の時代に合っているのだろうと思います。
小学校から英語の授業が始まり、中学英語にも大きな影響を与えていますが、そもそものベースとなる「考える力」をつけさせることの重要性を強く感じました。
ちなみに、中2特進英語クラスの生徒でもリーディング第1問のA問題は解くことができました。
ナイスです!!