大手塾のCM「受験前の1ヶ月で逆転合格!」は、子供の人生にとって非常に危険です。なぜでしょう?
「学力が伴わず、テクニックだけで合格してしまうとその後の勉強についていけない可能性が高いから」です。
学生時代に勉強する目的は「受験に合格すること」ではなく、「人生をしっかり生きてゆく力を身に着けること」であるはずです。受験は水ものです。体調不良やケアレスミスが原因で第1志望に合格できず、第2第3志望に進学することになってしまうこともあります。では、その子は人生の落後者でしょうか?そんなことは決してありません。努力する気持ちがあればいくらでもリベンジできます。
当塾では、中学受験でも高校受験でも受験が終わったその日に、次の学年の勉強をスタートさせます。多くの受験生は受験終了と共に塾を辞め、暫くのんびりするでしょう。でもこれが最も危険なんです。受験が終了するのは多くの場合1月か2月、新学年の授業が始まるのが4月中旬。この2~3か月の間、勉強から離れてしまうとその後、頭を勉強モードに戻すのは至難の業です。入学する学校が上位校、難関校であれば、成績が下位になってしまう可能性が高いですし、ギリギリで運が味方して合格してしまった場合にはその後の挽回は非常に困難です。
受験はあくまでも通過点でその後の勉強の方がはるかに重要だと当塾では捉えています。ですから、受験後もそれまでと同様に(もちろんペースは緩めますが)勉強を継続してもらいます。そうすると、ほとんどの生徒は1年生の最初のテストで上位の成績をとることができます。そして「良い勘違い」が起こり、その後も上位成績を取り続けることが多いのです。オフ状態からオンに戻すストレスもありません。
今春、中学受験した生徒たち、合格した生徒も残念ながら不合格だった生徒もいますが、中学では皆大変頑張っており上位成績を取っています。
2年半前に、中3でオール3を下回っている生徒が都立高校にどうにかこうにか合格しましたが、高校では成績が右肩上がり、なんと高3の1学期の成績はオール5に到達しました。指定校推薦での大学進学を考えています。
「受験ビジネスのセールストーク」に振り回されないでください!
受験をゴールにせず、将来のために日々の学びを第一に考えれば、コロナ禍でも勉強に対するストレスは半減するのではないでしょうか?