中学校英語教育の現状
2021年の教科書改訂以来、英語嫌いの中学生、英語が苦手な中学生が激増しています! それもそのはず、新教科書になり、私たち塾講師が見てもあまりにも急激に難化したのですから・・・。
この量をどうやって教えれば良いか悩んだ塾講師も多いと思います。
■覚えなければならない英単語数の変化
2000年・・・中学校3年間で約1,000語
2012年・・・中学校3年間で約1,200語
2021年・・・小学校で600~700語+中学校3年間で1,600~1,800語
■2021年教科書で習う文法の学年の移動(一例)
・不定詞 中2 → 中1
・過去形全て 中2 → 中1
・不定詞応用 中3 → 中2
・受動態 中3 → 中2
・現在完了進行形 高1 → 中3
・仮定法 高1 → 中3
■教科書の文章量も激増。以前の高校教科書並み。
■定期テストも難化。1年1学期から英作文や長文が出題され、記号や穴埋めが減少。
■2023年度都立高入試より、スピーキング導入。
当あさひ未来塾の取り組み
当塾講師も対応にいろいろ悩みました。採用テキストを変更したり、宿題を工夫したり…。
その結果、たどり着いた結論が「今まで通り、当たり前のことをきちんとやらせる」ということです。 当塾の考える「当たり前のこと」というのは、
- 新出単語を全てテストし、覚えさせる。
- 文法は理解できるまで、繰り返し練習させる。
- 教科書の英文を全て和訳させる。
- テスト前は問題演習を繰り返す。
特に、②単語テスト ④英文和訳 は英語学習の基本中の基本です。
これらを徹底せずに、点数稼ぎのテクニック重視の勉強中心になると「わかったつもり」の勉強になり、本当の実力は身につきません。
しかし大手塾では、単語は各自の自主性に任せるか、一斉テストで終わり。
教科書英文和訳を一人ひとり指導するのは不可能でしょう。
当塾では原則的に、各生徒個別対応で必ず覚えるまでテストをし、英文和訳も全員自力で書かせたものを全て講師が細かくチェックし、間違いは指導しながら修正させます。
大手塾から転塾してきた生徒の保護者様は「そこまでやって頂けるんですか?!」と驚かれていましたが、当塾では創立以来、この指導を続けてきています。
そして、上位校を目指す生徒は「特進コース」を勧めています。
これは「発展レベルのテキスト」を文法単元ごとに解説した後、多めの問題を解かせ、各自で〇付けし修正、ポイントを理解し頭に入れ、翌週その単元のチェックテスト。 合格ラインに達しない場合は合格するまで繰り返し追試。
そして、志望校判定模試も隔月で実施。とにかくテストに慣れさせます。
して大切な指導ポイントが「教え過ぎないこと。自分で考えさせること。」 過去40年の指導での結論は「講師の説明が多ければ多いほど、生徒は考えない。」です。
以上のような細かく丁寧な指導を続けるためには他教科よりも多くの時間を要します。
当塾では、創立以来「各教科週1回の授業」が基本のペースでしたが、現在の英語の教科書理解やテスト対策はそれでは不可能です。
苦手な英語を克服するため、テストで通用する英語力を身に着けるため、現在は英語が苦手な生徒の授業は極力週2回をお願いしております。 その結果、過去1年で以下のような成果が見られました。
【2022年度 塾生英語の得点推移 一例】・・・週2回授業の効果。全て事実です!
■A君:英語が大の苦手、特に単語を覚えることにかなり苦労しました。宿題もほとんどしない生徒でした。
その結果、成果が出るのに時間がかかりました。
中2の1学期中間30点➡1学期期末30点➡2学期中間38点➡2学期期末39点➡3学期学年末42点
中3の1学期中間なし➡1学期期末44点➡2学期中間78点
■Bさん:中3の1学期に入塾。学習習慣が身についておらず、弱点がたくさんありました。
中2の3学期学年末44点
中3の1学期中間なし➡1学期期末82点
■Cさん:英語は得意教科でしたが、なかなか90点に到達しませんでした。
中2の1学期期末81点➡2学期中間85点➡2学期期末90点
■Dくん:大手塾に通っていましたが、英語は70点前後がやっと、でした。
中1の2学期中間70点➡2学期期末70点➡3学期学年末73点
中2の1学期中間なし ➡1学期期末75点➡2学期中間78点➡2学期期末80点
■Eさん:「英語は頑張っても点が取れない」と2年2学期に入塾
中2の2学期期末54点➡3学期学年末77点
■Fさん:英語が苦手になりそうだったので、英語を週1回から週2回に変更
中1の2学期中間47点➡2学期期末46点➡3学期学年末68点
★宿題をきちんとし、指示に従う生徒は、効果が出るのが早いです!
英語に苦手意識を持っている中学生の皆さん! これから半年~1年間、本気で克服を目指してみませんか?!