中1スタートでは間に合わない理由
当塾では今まで「英語は小6の年明け、1月からでも間に合います」と言ってきましたし、ほとんどの生徒はそれでも、最終的に英語の通知表「4」や「5」を取ることは可能でした。(やるべきことをやれば、ですが)
しかし、状況は変わりました。はっきり言います。普通のお子さんでしたら、小6の1月から(学校外で)初めて英語を学び始めるのでは、英語を得意教科にすることはできません。それどころか、苦手教科になってしまう可能性が大です。理由は、英語の教科書と定期テストの難易度が従来と比べて高すぎること。世田谷区の2025年度からの学校の英語の教科書は三省堂New Crownになりましたが、その情報量と内容の難易度は驚くほどです。
例えば、中1教科書のLeeson1の本文は、
・I like sports and English.
・I play soccer.
・I often watch soccer games on TV.
・I am good at English.
・I sometimes read books in English.
・Nice to meet you.
いきなりこのような英文が並んでいます。
文法的には、be動詞、一般動詞、 名詞の複数形、接続詞、前置詞+名詞のイディオム、副詞、be good at(群動詞)、独特の会話表現。つまり、小学英語の単語(700語)と基本的な英文法が理解できているという前提になっています。教科書自体はとてもカラフルでイラストも多く、一見楽しく勉強できそうな構成にはなっているのですが、だからと言って単語や文法がなんの苦労もなく覚えられるわけがありません。そしてこのペースで新しい内容が次から次へと矢継ぎ早に出てきます。これを子供たちが学校の授業だけで自力で身に着けてゆくことなんてできるわけありません。これで定期テストが易しいのなら、「英語に慣れ親しむため」という捉え方もできますが、そのテストも決して易しくなく、50点取れない生徒も多数見られます。(英語を早くから習得している生徒もいますから、平均点は残念ながら下がりません)
小学校のうちにマスターすべきこと
中学校で英語を得意教科にしたいのなら、毎回毎回テストの度に苦労したくないのなら、次のことを小学生のうちに身に着けてください。そして最低でも英検5級取得(またはそのレベル)を目指すべきです。
①アルファベット26文字の大文字、小文字をすらすら書けるようにする。
②英単語のスペルを覚える習慣を身に着ける。
(不慣れで苦手意識の強い生徒は、最初のうちは英単語3語覚えるのにも数十分を要します)
③基本的な英文法(中1レベル)を身に着ける。
④簡単な英文なら和訳できるようにする。(日本語との語順の違いに慣れること)
⑤英文をすらすら読めて、短い英文なら暗唱できるようにする。
あさひ未来塾の英語カリキュラム
当塾の英語の授業では上記①~⑤は当然のことながら生徒たちにマスターするように指導しています。そして中学生クラスで特に力を入れているのが「教科書英文和訳」です。2021年度の教科書改訂から文章量が増大し、単語や文法も高度になったために教科書本文の英文を理解できない生徒が大変増えています。しかし学校の授業では、細かく確認する時間もないので、和訳を配布したり、生徒に和訳させて終わりとなりがちで、「どうしてそういう日本文になるのか」はほとんど指導されません。プリント等で指導したとしても、各生徒の理解度のチェックはしません(できません)。ですから、大まかな意訳になってしまうことが多いのです。英文和訳は単語の意味+文法+慣用表現=直訳→意訳となるべきところが、いきなり意訳になってしまうので、あらゆる文法問題や英作文ができなくなってしまうのです。
当塾では、教科書のほぼ全てのページを生徒たちに和訳させ、全て担当講師がチェックし、修正させます。これは集団授業では絶対にできない作業です。さらに、生徒やクラスによっては教科書の英文を全て暗唱させています。東大生の多くが言っているように、英語で得点を上げる近道は「内容を理解したら、覚えるまで音読し続けること」なのです。
さらに中学2年生3年生で、上位高校を目指す生徒には「特進カリキュラム」を用意しています。これは、大手塾や進学校でも採用されている発展編のテキストを使い、毎回理解度のチェックテストを行ってあらゆるテストに慣れていくクラスで、当塾40年の歴史の中で、多くの卒業生がその効果を進学実績や高校での成績で証明してくれています。
お父様お母様の時代の英語学習とは大きく異なっていることを、ぜひご理解ください!