到達度テストと受験用模試 

当塾では、小学生用のテストとして中学受験用の模試の他に、「ピラミッドテスト」というものを採用しております。

これは、偏差値で合否可能性を測るものではなく、履修内容の到達度を測るもので、

①100点満点での得点
②5段階評価
③本人が設定した目標点に対する到達度

が成績表に表記されます。
当塾でこのテストを採用しておそらく20年くらいは経過していると思いますが、指導上でのそのテストの意味が以前とはかなり違ってきました。

「ゆとり教育」と言われた時代には、このテストはどちらかというと「易し過ぎ」の感があり、「あまり勉強が得意でない生徒たちが少しでもやる気になってくれれば」という程度のものでしたが、脱ゆとりで指導要領の内容が大幅に増量した現在では、このテストの5段階評価が4か5の生徒は「ある程度きちんと勉強している。

やる気になれば、受験勉強にチャレンジする資格がある。」と当塾では判断しています。

もちろん、ある程度のレベルの中学受験を対象にした模試とは全く異質ですし、これで合格可能性は測れませんが、子供本来の学習理解度や姿勢は十分測れると思っています。
毎年のように大手塾で疲れて転塾してくる生徒の何割かはこのテストで3が精いっぱいですが、その後、地に足の着いた勉強をさせれば、着実に4や5を取るようになります。

よく言われることですが、不適切で過度な受験勉強は子供をダメにします。模試も同様です。

中学受験と言っても、上位校を目指す生徒ばかりではありません。
「中堅以下、または下位層の中学校でも良い。

とにかく公立にはいきたくない。」という生徒も少なからずいますが、受験用模試はほぼ全て、中堅以上の学校を対象とした『難問』が並ぶものばかりです。

もうそろそろ、偏差値偏重教育を減らし、すべての子供(特に成績不振者)がヤル気になる教育を増やしてもよいのではないでしょうか?

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